皮膚の病気
このような症状がみられたら、皮膚科や耳の病気の可能性があります。
○ 皮膚が赤い
○ かゆい
○ 臭いがする
○ 毛が抜ける
犬の皮膚科の病気について
主な原因として「外部寄生虫」 「細菌性・真菌性皮膚炎」 「内分泌疾患による皮膚症状」 「アレルギー」が考えられます。
「外部寄生虫」
犬に皮膚炎を起こす外部寄生虫にはいくつか種類があります。苫小牧近郊で多いのはマダニによる皮膚炎です。マダニはライム病やダニ媒介脳炎、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など、人にとっても怖い病気を媒介します。
[特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まります。
草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。※]厚生労働省HPより
ワンちゃんは露出を少なくすることは難しいですので、しっかりとマダニの予防薬で予防したいですね!!詳しくは当院スタッフにお尋ねください。
「アレルギー」
犬アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・マラセチア皮膚炎などは、アレルギー反応が関係している皮膚炎です。
犬アトピー性皮膚炎は環境アレルゲン、例えばハウスダストや花粉などに対して反応することとイメージして下さい。人と同様に皮膚バリアが弱い時期に環境抗原に暴露することが原因と予想されています。
食物アレルギーも同様に食物に対するアレルギーとイメージして下さい。犬アトピー性皮膚炎と食物アレルギーは症状が似ています。そして7割近くが両方の混合型という報告があります。
しっかりとした診断のためには数週間かかることもありますので、獣医師と相談しながら適切な食餌内容とケアで痒みに取り組むことが重要です。
「外耳炎」
鼓膜より外側の耳道に起こる炎症によって、赤みや痒み、腫れが起こることです。原因はアレルギー性疾患と関連していることが多いと考えられていますが、感染やミミヒゼンダニ、腫瘤なども複合的に絡み合うことが確認されています。社会問題化しているように耐性菌の感染がある場合もあります。
要因が無くならない限りは再発することも多いですので、定期ケアが必要です。
ネコの皮膚科の病気について
「猫の過敏性皮膚炎(猫アトピー性皮膚症候群)」
ネコちゃんの過敏性皮膚炎は動物病院に来院される件数が増えている病気の1つです。近年、猫のアトピー症候群(FAS)や猫アトピー性皮膚症候群(FASS)という用語が獣医医療で用いられるようになりました。
代表的な症状は ・顔や首の擦り傷、痒み ・粟粒性皮膚炎 ・自傷性(対称性)脱毛 ・好酸球性肉芽腫群 です。ワンちゃん同様に外部寄生虫や食物アレルギー、感染症などが無いかを調べますので、診断には数週間かかることもあります。
ワンちゃん・ネコちゃんの状態や飼い主様のご希望・要望様等により治療が掲載中の内容と異なる場合がございます。