2025.10.31【急性胃腸炎】 ヘルスケア 症例・疾患紹介 【急性胃腸炎】 犬と猫で最も一般的に遭遇する消化器疾患です。軽度で自然治癒するものもありますが、異物誤飲や中毒など、命に関わる緊急性の高い病態が隠れている可能性があります。 ——————————————————————————– 症状: 突然の嘔吐と下痢は主要な臨床徴候ですが、以下のサインが見られた場合は、速やかに動物病院を受診してください。 止まらない嘔吐: 絶食させても嘔吐が頻繁で止まらない場合、脱水や電解質異常を急速に悪化させます。 血便・血吐: 便や嘔吐物に血液や粘膜が混じる場合(血便、粘血便)は、腸管粘膜の損傷が重度であることを示唆します。 強度の腹痛: 腹部を丸める、触られるのを嫌がるなどの行動は、単純な胃腸炎ではなく、急性膵炎 や腸管閉塞/穿孔 のリスクを示す重要な警告サインです。 重度の全身状態の悪化: 元気消失、食欲不振、発熱、ショック、意識低下、重度の脱水が見られる場合。 ——————————————————————————– 原因: 急性胃腸炎は多様な原因で発生しますが、特に生命を脅かす以下の原因には注意が必要です。 中毒性要因 中毒は、中枢神経症状や臓器障害を伴い、急速に悪化するリスクが高いです。 犬で危険な毒物: キシリトール(重篤な低血糖・肝障害)、チョコレート(テオブロミン中毒)、ネギ類(溶血性貧血)。 猫で危険な毒物: 観葉植物、ネギ類、人用の解熱剤。 異物誤飲と閉塞 紐状異物や尖った異物、果物の種 などは、腸閉塞や腸管穿孔という外科的緊急事態を引き起こします。 ——————————————————————————– III. 治療: 治療は「全身状態の安定化(支持療法)」が基本です。 輸液療法: 脱水や電解質異常の補正のために最も重要です。 栄養介入: 嘔吐が制吐薬でコントロールされた後、できるだけ早く高消化性・低脂肪の食事を少量頻回で開始することが、腸管粘膜の治癒促進に推奨されています。 緊急手術: 画像検査で腸閉塞や穿孔が確認された場合、外科手術が必要となることもあります。 ——————————————————————————– 予後: 単純な食事性や寄生虫性の急性胃腸炎は、適切な支持療法と原因に対する治療により良好な予後が期待でき、通常数日以内で回復します。 しかし、ショック状態、意識低下、重度の臓器障害(肝臓、腎臓)、または腸管穿孔に至った場合は予後が不良となります。異物閉塞の場合、早期に診断・手術が成功すれば予後は良好です。 慢性化したり再発したりする場合は、食事管理の徹底、特に消化性の高い処方食への切り替えが重要となります。 ウトナイの森動物病院お問い合わせ TEL0144-56-5105 午前 9:00~11:30 / 午後 15:00~18:00※日曜、木曜午後(手術日) 休診 記事を検索する 記事を検索する カテゴリー カテゴリー ノミ、マダニ予防 フード ヘルスケア ワクチン、予防医療 健康ブログ 健康診断 動画 救急 症例・疾患紹介 皮膚 行動学、問題行動 新着記事 新着記事 2025.12.25年末年始、動物たちはどう過ごす? 2025.12.25自宅での皮下点滴のやりかた 2025.10.31【急性胃腸炎】 2025.05.02猫でも要注意!フィラリア症、犬の病気だと思っていませんか? 2025.05.02日本で人気の犬種ランキング2025! 症例・疾患紹介一覧へ→
【急性胃腸炎】
犬と猫で最も一般的に遭遇する消化器疾患です。軽度で自然治癒するものもありますが、異物誤飲や中毒など、命に関わる緊急性の高い病態が隠れている可能性があります。
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突然の嘔吐と下痢は主要な臨床徴候ですが、以下のサインが見られた場合は、速やかに動物病院を受診してください。
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急性胃腸炎は多様な原因で発生しますが、特に生命を脅かす以下の原因には注意が必要です。
中毒は、中枢神経症状や臓器障害を伴い、急速に悪化するリスクが高いです。
紐状異物や尖った異物、果物の種 などは、腸閉塞や腸管穿孔という外科的緊急事態を引き起こします。
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III. 治療:
治療は「全身状態の安定化(支持療法)」が基本です。
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単純な食事性や寄生虫性の急性胃腸炎は、適切な支持療法と原因に対する治療により良好な予後が期待でき、通常数日以内で回復します。
しかし、ショック状態、意識低下、重度の臓器障害(肝臓、腎臓)、または腸管穿孔に至った場合は予後が不良となります。異物閉塞の場合、早期に診断・手術が成功すれば予後は良好です。
慢性化したり再発したりする場合は、食事管理の徹底、特に消化性の高い処方食への切り替えが重要となります。